令和5年度 校長挨拶 ~新年度を迎えるにあたって~
令和5年度を迎えるにあたり、学校を代表して一言御挨拶を申し上げます。
本校は、豊前・築上地区の伝統校であった築上東高等学校、築上中部高等学校、築上北高等学校の三校を母体とし、京築地区初の「総合学科」を開設する新たな高等学校として、平成十五年に開校しました。昨年度は創立二十周年記念式典を盛大に挙行することができ、本年度は創立二十一年目を迎えました。本校は、「賢く 優しく 逞しく」の校訓のもと、地域の期待に応えるべく開校以来一貫して「明日の社会を担う人材の育成」を教育目標に掲げてまいりました。
総合学科高校として「人文科学」、「自然科学」、「ビジネス」、「グリーンライフ」、「総合生活デザイン」という五つの系列を設置し、地元企業や自治体と連携した体験活動や探究活動を行っていることは、本校の特徴であり魅力の一つとなっています。また、本校は部活動も盛んで、勉学との両立を図りながら、九割近くの生徒が部活動に所属し、それぞれの青春を謳歌しています。県大会はもとより九州大会、全国大会にも複数の部活動が出場を果たしており、県内のみならず全国にも「青豊」の名を轟かせるに至っています。卒業生も五千人を超え、全国各地で活躍してくれています。
以下、本年度第二十一期生の入学式における式辞の一部を紹介しまして、校長の挨拶とさせていただきます。
「第二十一期生として入学する新入生諸君には、多くの先輩諸氏が努力し築いてきた本校の基盤を受け継ぎ、さらなる学校の活性化に寄与し得る人材へと成長し、それぞれが活躍できる世界へと大きく羽ばたいてくれることを期待しています。諸君の自立への第一歩ともいえる本日の入学式にあたり、一つだけ伝えたいことがあります。それは、「未来はここから」ということです。諸君が過ごす「いま」という時間は、過去の結果ではなく未来を創る大事な時間です。「いま」をどう生きるかで「未来」は確実に変わります。過去を変えることはできないけれど、未来は自分の意思で変えていくことができるのです。「未来はここから」、今日から始まる高校生活をどう過ごすのか、今一度しっかりと考えてみてください。困難や試練を避けて楽な道を選ぶのか、どんな経験も自分を成長させる機会と捉え、きついことでも真面目に一生懸命に取り組むのか、どちらを選ぶかで諸君の未来は変わります。自らを律し正しい判断と選択をする「賢さ」と、苦しい時こそ仲間同士で励ましあう「優しさ」、困難に直面してもそれを乗り越えて自分の力に変えていく「逞しさ」を、どうか身に付けてください。諸君の人生はこれからが本番です。「未来はここから」ということを心に留めて高校生活をスタートさせてください。」
創立二十一年目を迎える本年度は、「進化と改善」という言葉を念頭に置き、生徒の主体性を育てる組織的な教育活動と本校の更なる活性化に取り組んでまいる所存です。保護者の皆様、関係の皆様には御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和5年4月
福岡県立青豊高等学校 校長 餘戸 光司